2023年7月から新居に住み始め、初めての冬。この記事を書いている今はもうすぐ12月が終わろうとしているところです。
我が家の住んでいる地域は、ここ最近は最低気温が-15℃前後、最高気温も0℃以下で本格的な北海道の冬が始まりました。
この記事では、「暖かい家に住みたい!」ということを最優先した家づくりをし、実際にどうだったかを詳しくレポートします。
エコブレスの家は暖かくて快適
結論からお伝えすると、家がめちゃくちゃ快適です!
- 家中がどこでも同じ温度で暖かい
- 窓の結露がほとんどない
- 加湿器1台でOK
下記では暖房機器や室温、湿度など冬に重要なポイントについて詳しく記載しています。
エコブレスの暖房の仕組み
エコブレスは部屋にストーブやパネルヒーター等の暖房器具がなく、床下の温水パイプで温められた空気を家中に循環させます。
家づくりを考え始めた当初は「ストーブがなければ部屋がすっきりするし、子供が火傷をする心配もないから良いかも!」と思いましたが、身近にそういった暖房の家がなかったので、本当に暖かくなるのか少し不安に感じていました。
エコブレスの暖房設備
エコブレスの暖房設備は、熱源となるボイラー等と床下に張り巡らせた温水パイプです。
ボイラーはガスと灯油が主流のようです。電気ボイラーやエアコンも選択可能ですが、極寒地域ではパワー不足の可能性があるので、我が家は灯油ボイラーのエコフィールにしました。
灯油を選んだ理由は、調理コンロがガスではなくIHであることと、災害時でも使用できる可能性が高いためです。(電気とガスが止まっても、太陽光発電と灯油タンクがあれば大丈夫かと…。)
普段はボイラーは右の写真のように隠してしまっています。(おそらく隠すことは推奨されいないので自己責任で。)
ボイラーは運転中でも熱くはならず、触ると少し温かい程度です。ボイラーとエコキュートがあるため、洗面&脱衣所が家の中で一番暖かく感じます。
床下の温水パイプは下記の写真のようになっており、床下点検口を開けると暖かい空気がふわっと出てきます。
この暖かい空気が風道やガラリを通って各部屋に循環します。
暖房の調節
暖房の調節はボイラーのリモコンと、「温水を循環させる速さ」を調節するダイヤルを使用します。
この調節が完璧にはまだ使いこなせていません…。
エアコンのように室温を設定するのではなく、温水の温度を設定するようになっているので、何℃に設定すれば一番快適かつ省エネできるのかはまだ試行錯誤しています。
我が家の場合は終日50℃の設定では少し暑く、42℃~50℃の間でタイマーを使用しながら運転することになりそうです。
それ以上に理解できていないのが温水の循環速度で、おそらく下記のような感じだと思います。
・循環速度が遅い場合、途中で温度が下がってしまい温まりにくい
・循環速度が速い場合、しっかり温まりやすいが光熱費が増える
温度設定を上げて循環速度を落とすのが良いのか、もう少しテストをしてみようと思います。
風道とガラリ
風道について
エコブレスの家に必須な、暖かい空気を各部屋に届けるための「風道」と「ガラリ」。
風道は壁の中にあり、その壁は普通の壁より厚みが必要ですが、見た目は普通の壁と変わりません。
風道は1か所ではなく、2階の各部屋に届くように点在させる必要があり、我が家は風道は下記の数を設置しました。(平屋であれば風道は不要なのかと思います。)
- 収納内 3か所
- トイレ背面の壁 1か所
- リビング 3か所
リビングのうちの1か所はIHコンロや換気扇の裏の壁で、厚みが20cmあります。
リビング側には電気のスイッチなどをつけられないとのことですが、キッチン側には2口のコンセントがついています。
余談ですが、腰壁の部分も厚みを合わせているのですが、ちょっとしたカウンターのようになって見た目がアップしました!
風道の部分も上下でクロスを張り分けすることで、壁の圧迫感がなく広く見えるのでおすすめです。
ガラリについて
ガラリは各部屋の床に設置されます。
ここから暖かい空気が出てくるのですが、手をかざしても空気の流れを感じないくらいゆっくり上がってきます。
設置場所は窓の下+窓のない部屋に1つずつで、窓の下の設置は必須なのかと思います。
ガラリがあることによって窓に結露ができにくくなります。
ガラリは城東テクノの樹脂製ルームガラリです。
ガラリのカラーは床の色に合わせて選ぶことができますが、アイボリーやブラウン系の5種類なのでバリエーションはもう少し欲しかったなと思います。
この写真は早朝で-14℃の日でした。
この窓の近くに加湿器があり、湿度は50%で設定していますが、結露は下の方に少しあるだけです。
ガラリ&トリプルサッシの凄さを実感しました。
家の中の温度
3か所を1~2時間おきに順番に計っていったので、時間帯に差はありますが同じ日に撮影したものです。
思った以上に室温の差がなくて驚きました!
暖房の設定は前述したとおり42~50℃の設定にしています。
室温は22℃くらいでも良いと思うので、もう少し暖房の設定が調整できそうです。
私が特に驚いたのは玄関の温度です。
ドアを開けた直後はもちろん寒い空気が入ってきますが、基本的には他の部屋と変わりありません。
玄関が暖かい理由の一つとして、玄関の土間部分は温水パイプが埋め込んであるようで、とても暖かいです!
手で触ってみての体感ですが、人肌程度の温かさかと思います。
土間が雪で濡れても乾きやすく、特によかったのが靴を履くと温かいこと!
北海道の人なら、雪で濡れた靴をストーブの前に置いて乾かしたり温めた経験があるのではないかと思いますが、これなら玄関に置いたままで良さそうですね(笑)
写真を撮影していなかったのですが、この家で一番暖かいのは洗面&脱衣所です。
ここには給湯用のエコキュートと暖房用ボイラーのエコフィールがあり、その機械自体がほんのり温かくなるので室温も上がるようです。
脱衣所は暖かいと嬉しいので、エコキュートやボイラーの設置場所としては正解だったと思います。
この棚はエコフィールの目隠しとしてDIYで作りました。
この棚の上の右側のスペースは隣にエコキュート、下にエコフィールがあり、パジャマなどの着替えを置いておくと温かくなります。
それを狙って作った棚ではないのですが、着替えたときに温かいのは良いですね。
棚の前にはガラリがあり、バスタオルやちょっとした洗濯物を干すのにちょうど良いです。
我が家は洗面はホワイト×木目にしているので、TOSCAのデザインがお気に入りです。
ちらっと写っている時計はKEYUCAです。
家の中の湿度
エコブレスの家の湿度については、他の家と変わりはありません。
「エアコンやパネルヒーターは部屋が乾燥する」とよく聞きますが、それはFF式の灯油ストーブと比べてのこと。FF式ストーブなど灯油を燃やすときには灯油と同じ量の水蒸気が発生しますので、自然に加湿されている状態になります。
我が家は夏場にエアコン1台で冷房しているので、加湿器も1台でいけるんじゃないか?と思い、容量が大きめの加湿器を購入しました。
インスタでもよく見るダイニチの加湿器(33畳用)で、吹き抜けの下あたりに置いています。
湿度は50%・60%・70%と設定できるのですが、今は50%で使用しており、リビングはその湿度がキープされています。
暖かい空気は吹き抜けから2階に上がり、リビングよりは2~3%低いですが加湿されています。
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ダイニチの公式HPを見ると子の加湿器の電気代は1日8時間×30日間、ecoモード使用で171円とのことです。
我が家はこれまで標準モードで使用しており、標準モードは部屋の湿度に合わせて自動でecoモードと切り替えるハイブリッド式になっています。
自動運転だと電気代の計算が難しいですね…。
お手入れは2週間に1度、フィルターをクエン酸につけるだけなので、気化式の加湿器の中ではお手入れが簡単な方だと思います。
冬期間の光熱費
一番気になるのが冬期間の光熱費ですよね。
我が家はまだ住み始めて最初の冬で灯油代の正確な金額はまだ計算できていません。
灯油の減り具合から見ると、ここ1ヶ月は暖房の設定がまだ掴めておらず、暖めすぎだったこともあり、2万円前後くらいかなと思います。
電気の使用量においては秋と比べて100kwhほど増えていて、425kwhでした。
11月~12月にかけての電気代は8,291円(もし太陽光発電がなければ14,945円)になります。
理由としては、下記が考えられます。
- 気温が低く、太陽光パネルの雪が溶けるのに時間がかかった
- 日が短くなり、照明を使う時間が長くなった
- 暖房機器の使用による電気量の増加
- 加湿器の使用による電気量の増加
- 炊飯器の使用が1日1回→2回に(冬と関係なし)
- 土日の料理の作り置きをせず、夕方に調理(冬と関係なし)
冬と関係のない理由が一部入っていますが…。
電気代、灯油代は特に節約せずに使ってこの金額なので、もう少し工夫すれば光熱費を削減できるのではないかと思います。
冬場の光熱費が3万円以内で済むのであれば、まあ良い方かなと思います。
12月下旬は太陽光パネルの雪が溶け、発電が良好なのでもう少し負担額は減りそうです。
電気会社をlooopでんきへ変更!
もっと電気代を節約できればと思い、電気会社の見直しを行いました。
夏場の電気の買電量が少なかったので、ほくでんの「エネとくポイントプラン」にしていましたが、電気の単価は45円/kwhと割高でした。
市場連動型の電力会社が気になっていましたが、昨年は電気代が高騰していることが多く不安だったため、一旦はほくでんにして様子見に。
2023年の11月から約2か月、市場価格をチェックしていても現在の電気代の単価を超えることはほぼなかったため、looopでんきへの切り替え手続きを行いました!
ざっくりとした感覚ですが、我が家の場合は電気代が2~3割ほど削減できそうでした。
電気代の検針日によって供給開始日が決まるようで、我が家は12月18日に申し込みをして1月15日から供給開始となります。
太陽光の買電は変更せずにほくでんのままです。
looopでんきに決めたさらに詳しいポイントや、切り替え後の電気代は後日またレポートしたいと思います。